脳出血やケガをきっかけに、車いすの生活を余儀なくされることがあります。
しかし自力で歩けなくなると行動範囲が極端に狭くなりますし、自信を失って気持ちまでふさぎがちになりますよね。
歩行能力は、リハビリをすることによってある程度回復できる可能性があります。
今回はリハビリの中でも歩行訓練に焦点を当てて解説します。
回復期からリハビリがスタート
本格的に歩行訓練のリハビリが始まるのは、回復期からになります。
安静期も筋力を低下させないようにストレッチやマッサージなどをして備えていきますが、あまり無理をして動かさないようにしてください。
まずは立ち上がるところから
歩行訓練のリハビリは、自力で立ち上がる訓練から始まります。
ただ立ち上がるだけではありますが、筋力が低下した状態では、最初はかなり難しく感じるでしょう。
焦らずゆっくり、立ち上がってください。
立てるようになったら、平行棒や歩行器などを使って歩行の訓練を行います。
健康な時は意識していないものですが、歩行は単に足を交互に動かすだけでは成立しません。
後ろの足で地面を蹴って、もう片方の足で着地をするという「歩行のメカニズム」をしっかり意識しながら、理学療法士の指導によって歩行訓練を進めていきます。
ある程度歩けるようになったら
リハビリ施設の中である程度自力歩行できるようになったら、階段を上るといったような複雑な歩行も訓練していきます。
色々な場面での歩行が可能になってきたら、徐々に外へ出て補助がない状態での歩行もできるようになっていくでしょう。
歩行訓練ロボットが注目されている
これまでのリハビリでは、主に人間が補助係となって歩行訓練を行ってきました。
しかし人材不足や体力的な問題などから、最近は歩行訓練ロボットが注目を集めています。
導入している施設はまだ少ないですが、今後はロボットの力を借りたリハビリ技術も進んでいくかもしれませんね。
まとめ
自力で歩行できるようになれば、今よりも格段に世界が広がります。
気持ちも明るくなることでしょう。
ぜひできるだけポジティブな気持ちで、歩行訓練のリハビリを進めていってください。